090ネットワーク: 2007年5月アーカイブ
NTT東日本は5月16日、5月15日から16日にかけて発生した「フレッツサービス」および「ひかり電話」の通信障害に関し、最終報告を発表した。
これは、5月15日18時44分から16日1時35分にかけて、フレッツサービスおよびひかり電話が利用できない状況になったというもの。影響は23区を除く東京都をはじめとする14都道県におよび、約239万契約のフレッツサービス利用者がサービスを利用できなくなった。
NTT東日本によると、同社ビル内にあるルータのハード故障に伴うパッケージ交換工事を実施しており、この際に同社IPネットワーク内に処理能力を超えるルート情報が発生したことが原因だという。この結果、多くのルータが連鎖的に処理能力オーバーとなり、処理を停止した。 (CNET JAPANから引用)
今回の大規模障害によって、NTT東の驚くべき実態が明らかになった。
同じ東日本エリアの中でも、首都圏に属する1都3県はバージョンアップした新しいソフトがインストールされたルーターが使用されていたが、その他の地域向けには古いソフトのままで運用されていたという。
しかも、今回の障害を受けて10日程度を目安に全ての地域向けに新バーションのソフトをインストールする予定と発表したということは、単に手間を惜しんで作業をしていなかっただけではないか。
NTTは古いバージョンのソフトが使われている事を認識していたのだから、その前提のもとに各機器の負荷やソフトウェアの能力を正確に分析すれば今回のような障害が発生する可能性は予見できたはずだ。
今回の障害は、設備に負荷がかかりすぎている事を承知で放置した結果であり、NTTの回線管理の怠慢によって引き起こされたと非難されてもしかたないだろう。
この実態を聞いて、JR西日本の事故を思い出した。
あのひどい事故も、そもそも安全への投資を惜しんでATSを取り付けていなかったという単純な原因で発生したものだ。
NTTもJRも、もともとは国の機関だった組織だ。
発想が全く同じだと非難されてもしかたないだろう。
NTTは電電公社から引き継いだ回線を独占しているという優位性があるだけで、技術力やサービス、通信のノウハウ、企業モラルまでもが、すでに他社より劣る水準にまで低下してきているのは間違いないだろう。