システム開発での大きなトラブル
先日、あるお客様から相談を受けた事例でこんなのがありました。
(相談内容)
ある建設会社ではエクセルを使って見積積算などの業務を行っていた。
しかし、受注が増えたり大きな物件になるとエクセスでは対処しきれいないため、独自でソフトの開発を検討していた。
そして、知り合いのシステム開発会社へ相談した。
そのソフトウェアは自社で使うと同時にパッケージソフトとして販売したい旨を伝えた。
そこの会社で受けてくれる事になった。
しかし数ヶ月後、完成近くまで進んだ段階でやはり無理と言われ、計画は頓挫した。
次に、その会社の知り合いのシステム会社を紹介された。
前の会社が途中まで作ったソフトウェアを基本にして新規に作成するという条件だった。
そのソフトウェアに不足している機能や問題点を洗い出しだうえで正式に依頼した。
当然の事ながら、パッケージとして売り出すものであるとの説明も行った。
その後5ヶ月間、何の質問や途中の打ち合わせなどは行ってこなかった。
最初に納品されたものは、エラーばかりでまともに動作しない。
修正して次に持ってきたものは動作はするが、当初の希望やこちらの要望とはかけ離れている。
当然あるべき操作マニュアルもない。
問題点の修正や機能の改善を求めたら、相手は専門用語を並べて技術的に不可能との回答をしてきた。
代金のうち80%(300万円以上)はすでに支払済み。
作成を依頼した業者は、パッケージとしてではなくその会社が使用するためのソフトを作成したと主張している。
第3者としての見解を聞きたいとの事で私に相談があった。
以上がトラブルの概要。
ある程度の規模のシステムを受注したのに、その開発過程で一度も打ち合わせの時間を持たないなんて有り得ない。
発注者側は、言ってみれば素人ですからそのあたりの事情が分からなくてもしかたないけど、受けたほうがそんな対応をするとは驚きだった。
恐らくお客さんと折衝を重ねながらシステムを開発した経験がない人物だったのではないか?
私が相談を受けた段階では、すでにその開発を担当した人物は顧客の要望に対応する気持ちを失っているような印象をうけた。
残念ながらこのような状況ではプロジェクトの成功は望むべくもない。
私から見れば考えられない事だけど、ソフトウェア開発の業界は何の資格も許可もなく始められる事もあり、中には怪しい業者もいるのは確か。
今回のようなトラブルに巻き込まれないためには1にも2にも打ち合わせを重ねることだろう。
最低でも月1回程度時間をとって現在の進捗の確認及び問題点の洗い出しなどを行っていればこういった事態は回避できたはず。
これはソフトの開発だけに限らず他の事でも言える事だ。
ソフトウェア開発においては、発注者側と業者側という関係は長く続くもの。
それだけに業者選定は慎重に行うべきだろう。
関連記事
- ヤマダ電機 職業安定法に抵触か?
- 今日のニュースで、家電量販店大手のヤマダ電機が メーカーなどから派遣されて入店し...
- 2ちゃんねるの書き込みに損害賠償を認める判決
- 東京地裁が12月7日に出した判決は、インターネットに縁が深いものとして非常に驚か...
- 大手サポート業者の実態とは?
- 以前に某サポート会社と契約をしていた時に受けた仕事の話。 そのお客様はご両親と同...
- システム開発での大きなトラブル
- 先日、あるお客様から相談を受けた事例でこんなのがありました。 (相談内容) ある...
- 成功を妨げているのは思い込み
- 私の母(71歳)がパソコンを購入しました。 さすがに配線や初期設定は私が行ったの...